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パーゴルフ(小林康男)

2006年12月12日号掲載「パー3ホール 絶対グリーンオン作戦」

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今回は小林康男プロです。
甲府国際カントリークラブの皆様、ご協力ありがとうございました。

スコアが5打縮まる!パー3ホール 絶対グリーンオン作戦

パー3で大叩きするのは、ティショットのミスに主な原因があります。
スライスや引っかけが出て、その後のリカバリーが難しくなるためです。
ティショットが上手くいけば、パーを取る確率はグンと高くなるどころか、バーディーのチャンスさえ出てきます。

「パー3攻略法(1) ミスの傾向」

ホールロケーションによってミスショットには、こんな傾向がある。

1)距離の長いパー3は、プッシュアウトやスライスが出る。

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距離の長いパー3でロングアイアンやミドルアイアンでボールを打ったときのミスに多いのが、プッシュアウトやスライスです。
単純にボールがつかまりにくいクラブということもありますが、それだけではありません。
ボールが上がりにくいクラブなので、ボールを上げようと意識するあまり、ロフトを多くしようとしてハンドレートにしたり、目線を高くして左肩が上がったアドレスになります。
スイングでもボールを上げようとして、左肩が上がってインパクトでフェースが開くと、プッシュアウトやスライスが出ます。

2)池越えや打ち上げのパー3では、チョロやスライスが出る。

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池越えのホールや打ち上げのホールは、距離の長いパー3と似ていて、チョロや右へのミスが多く出ます。
これもボールを高く上げようとするからです。
長いクラブほどその傾向が強く、より目線が高くなって左肩が上がります。
そのため、距離の長いパー3と同様に右へボールが飛んだり、体が伸び上がりすぎてヘッドが届かずにチョロまであります。
池越えでチョロが出るのは、ボールを上げようとする意識が強すぎるためです。

3)距離の短いパー3は引っかけが出る。

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ショートアイアンで左に引っかるケースが多いです。
つかまりやすいクラブということもありますが、ボールの位置に原因があります。
フェアウエーにあると同様に考えたり、短いクラブではボールに届かないのではと考え、ボールを中に入れすぎる傾向にあります。
それにより、極度なハンドファーストに構えてしまいます。
ハンドファーストに構えるとフェースは閉じてしまいます。
また、左肩が下がったアドレスになってダウンスイングで上体が前に突っ込み、フェースが閉じた状態でインパクトするから左に飛んでしまいます。

4)打ち下ろしのパー3でも引っかけが多い。

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打ち下ろしのパー3も短いホールと同じで、引っかけが出ることが多いです。
打ち下ろしでは、ほとんどの人がピンを見ようとして目線を低くします。
その結果、アドレスで左肩が下がります。
短いホールで左に飛ぶのと同様、フェースがかぶる原因となります。

「パー3攻略法(2) アドレスの仕方」

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左目の前にある両手をそのまま下ろして構える

先ほど挙げたミスのほとんどは、アドレスの注意をすれば防げます。
パー3の攻略は、体をスクエアにした正しいアドレスがポイントです。
アドレスを作る説明に入る前に、人体の構造の話をします。
左右の手を腰の高さで合掌するように合わせ、そのまま顔の高さまで上げると、手は両目の間にきます。
しかし、クラブを握るように、右手を下にして合わせて顔の高さまで上げると、手は左目の前にきます。逆に左手を下にすると右目の前にきます。体の構造上、こうなるものなのです。
ですから、クラブを握った手は顔の高さまで上げたとき、左目の前にあるのが自然な位置なのです。レフティの人は右目の前ということです。
それ以外の位置に手をセットして構えたのでは、スイング中にフェースが開閉するミスを招きます。
以上をふまえて、アドレスでは、靴2足が入る肩幅ぐらいに足を広げて直立し、左目の前に手とヘッドがくるようにクラブを握ります。この時、リーディングエッジは目標方向と垂直にしておき、右ヒジを軽く曲げ、左右のヒジの高さを揃えます。
これで、肩・腰・ヒザ・スタンスのラインも飛球線に対してスクエアになります。
そして、腰から上体を曲げてヘッドを下ろし、軽くヒザを曲げればアドレスの完成です。
このように、体の各部をスクエアにすることでミスショットが減らせます。
一度構えてから、顔を上げて正面のモノを見れば目線は平行になります。
そこで、ヘッドを上げてリーディングエッジの向きをチェックしましょう。
リーディングエッジが左に傾いていればフェースは閉じているし、右に傾いていればフェースが開いています。

「パー3攻略法(3) ボールの位置」

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ティアップしたボールは左足カカト内側延長線上に置く

スクエアに構えることができたら、ボールの位置も重要です。
フェアウエーにあるボールは、左足カカト内側延長線上からボール1個分右の位置にきます。
ここがスイング軌道の最下点だからです。
しかし、ティアップしたボールは、ヘッドが上昇し始める左足カカト内側延長線上に置くのが正しい位置となります。
フェアウエーにあるぐらいティアップが低ければ1個分内側でも構いません。
ティアップしているにもかかわらず、フェアウエーと同様に1個分右の位置にあると、フェースの上部に当たってきちんと飛ばないだけでなく、さらに右に置くことで極度のハンドファーストにもなり、フェースを閉じて構えることになります。
ティアップの注意点は、高くしすぎないこと。地面との間にちょうど指1本分入るぐらいの高さまでにしましょう。
それ以上高いと、フェースの上の方に当たったり、真っすぐ適正な距離を打てなくなります。
ティアップしたボールは左足カカト内側延長線上、フェアウエーはその1個分右です。
ちなみにフェアウエーでライが悪い場合は、さらに1個分右に置くのが目安となります。

「パー3攻略法(4) 考え方」

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ピンをデッドに狙うのではなく、一番広いエリアを狙う

万が一のミスに備えて、安全なポジションを狙うのもスコアを縮める上で大切です。
例えば、ピンが左端に立っていてピンの手前にバンカー、グリーン左サイドにガケ、右サイドは花道があり開けているとします。
ピンをデッドに狙うと、バーディを取れる可能性もありますが、一つ間違えばガケ下に落ちたり、バンカーにつかまって大叩きする危険性もあります。
距離や方向を正確に出せるだけの自信があるなら構いませんが、正直いって、よほどの状況でない限り、プロでもピンをデッドに狙うことはありません。
まずは、パーセーブ、その上でバーディが奪えるチャンスを残すことを考え、花道が広がっている右サイドを狙います。
たとえグリーンを外しても、アプローチしやすい状況を作るべきです。
花道からならチップインの可能性もあるし、ロングパットを沈めるチャンスもあります。

<やさしいクラブを使いこなせれば、ミスショットの確率を低くできる>

最近ツアープロでもロングアイアンを抜いて7番ウッドを入れているケースがあります。
長い距離をやさしく打つこともパーを取る近道です。
ショートウッドやユーティリティはアイアンよりヘッドが大きい分、構えたときに安心感があるし、ボールが高く上がりやすいので、無理にボールを上げようとする意識も弱くなります。
ショートウッドまでは、これまで話してきたアドレスの作り方とまったく同じで構いません。
道具の力に頼るのもいいでしょう。

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